『調和』がもたらす健康と幸福
アーユルヴェーダの考え方ではその人本来の『調和』がとれた状態が理想とされています。体質を表すドーシャに関しても自分のタイプは過剰になりやすくその超過分を排出し、また不足しやすいドーシャは補うことでバランスをとり、自分本来のドーシャのバランスに近づけることで、健康・抗老化・精神の安定を通じて人生の幸福化を目指します。
このような考え方は漢方(中医学)での『補』と『瀉』として共通する概念であり、未病・予防の長い歴史をもつ2つの伝統医学が共に重視しているのは偶然とは言えないでしょう。
現代社会で起こりやすい『過剰』や『不足』
現代社会ではバランスよく生活しようとしても、中々 そのような理想を追求するライフスタイルの実現は難しいのではないでしょうか?食べ過ぎ・ストレス過多・睡眠不足や運動不足など様々な要因により過剰や不足が蓄積しドーシャが乱れ、『肥満』・『生活習慣病』・『鬱』・『過敏性腸症候群』など現代病とも言えるお悩みが増加しています。
年齢と共に代謝が落ち年々 痩せにくくなって『肥満』でお悩みの方も多いと思います。毎日決まった時間に3食 食べる。朝食はしっかり食べる。野菜中心の食生活にする。これらはステレオタイプに言われる食事指導ですが実践して効果の出ない方も多いのではないでしょうか?これは自分のドーシャ(遺伝的要因)との相性や腸内フローラ環境との相性、また3食しっかり食べることにより発生する糖質や脂質過剰など様々な要因が絡み合うことにより、本来はステレオタイプに指導できるものではないのです。また厳しい制限の下で肥満を解消するとリバウンドすることによって、健康状態が悪化することもあります。正しいダイエットは『肉体』と『精神』のバランスを維持しながら、負荷(ストレス)をかけすぎない自分に合った方法を探すことが重要です。
ストレス過多に関しても現代病の一種とも言えますが、ストレスが全くない状態でも『やる気が起きない』・『効率が上がらない』など『鬱』のような症状を示す場合もあります。またこのような精神状態の時には『腸内フローラ』のバランスが崩れていることが多く、連動して口腔内フローラのバランスも悪くなっているケースが多く見られます。『過敏性腸症候群』のように『腸の病気=腸内細菌のバランス』と言うのは分かりやすいですが、実は『鬱やストレス性疾患も腸内フローラのバランスを改善することで改善できる』ことが多いのです。また『瞑想』や『ヨガ』なども体内の炎症を鎮めることで鬱や過敏性腸症候群に対して治療効果が望めるのです。この様に『肉体』と『精神』のバランスをとるための方法は一つではなく、自分の生活に取り入れやすい方法を探すことも重要と言えるでしょう。
『義務感』から『調和』は生まれない
品川メディカルクリニックでは『痩せなきゃいけないから食事を減らさなきゃ』・『コレステロール値が高いから薬飲まなきゃ』などの義務感を伴う治療に関しては積極的ではありません。遺伝子検査や口腔内・腸内フローラ検査を取り入れているのも、その人にあう効果的な治療法を見つけるためです。効果が見えない治療を続けるのは非常にストレスのかかるものです。ですから私たちはアーユルヴェーダの考え方や治療法を尊重しつつも、GLP-1やメトホルミンなどの西洋薬も使用しますし、水素ガス点滴や臍帯ウォートンジェリー幹細胞由来エクソソームなどの先端医療も取り入れます。もちろんアーユルヴェーダの脈診やドーシャ判定、自然由来ハーブ薬ラサヤナやシロダーラなどの施術も重視していますが、一番重要だと考えるのは患者様一人一人が生活の中で実践できる治療を提案しライフスタイルに調和する治療法のご提案を目指しています。費用はかかっても短期間で改善されたい患者様もいれば、一度あたりの費用は抑えつつある程度の期間 継続することで改善したい患者様もいるでしょう。私たち、品川メディカルクリニック アーユルヴェーダ外来は一人一人の患者様に合った治療法を一緒に見つけること、その人生に調和した治療をご提供することを通じて、その患者様の健康なで幸福な生活の一助となることを重視しています。