アーユルヴェーダの『ドーシャ』を遺伝子解析を組み合わせて判別する意義

アーユルヴェーダ(Ayurveda)とは、古代のインドで用いられていた『生命・長寿』を意味する『Ayus』と『科学・知慧』を意味する『Veda』を組み合わせて生まれた言葉で、人がいかにして『健やかに寿命をまっとうできるか?』を追求して生まれた言葉です。

アーユルヴェーダは『医学』『宗教』『哲学』を融合した考え方で、『精神』『肉体』『環境』の調和を重視しています。そのため、常にアーユルヴェーダは『個人』に向けての『パーソナルケア』を大切にしているため、現代社会にある多くのストレスから起こる不調や疾患に対処するための方法が伝承されています。

このような伝統医学としてのアーユルヴェーダは米国NCCAM(国立補完代替医療センター)などでも研究が進められ、現代西洋医学と伝統医学や代替療法を組み合わせる『統合医療』として『長寿時代を健康に生きる』ための中心的役割を担っています。

アーユルヴェーダが『パーソナルケア』を重視する1つの証左として、『ドーシャ』という体質分類があります。

ドーシャは『ピッタ(PITTA)』・『ヴァータ(VATA)』・『カパ(KAPHA)』という3つの体質に分類されています。

ヴァータは『空と風の属性』

ピッタは『火と水の属性』

カパは『水と地の属性』

と分類されており、自然の『空・風・火・水・地』の5大元素からそれぞれのエネルギーから影響を受け、人間だけでなく動物・物質・時間などすべてのものに存在すると考えられています。

自分本来のドーシャが自分を取り巻く環境のドーシャの影響を受けドーシャのバランスが乱れることで『不調や病』が発生するというのがアーユルヴェーダの哲学であり、個々人を取り巻く環境が千差万別であることからアーユルヴェーダ医学は5000年も前から『パーソナルケア』による治療を重視しているのです。

自分が生まれながらに持つ『ドーシャ』を知る重要性

自分が生まれながらに持つドーシャは『プラクリティ』と呼ばれ、このプラクリティに対して影響を与えるドーシャは『ヴィクリティ』と呼ばれます。ヴィクリティは『環境やライフスタイルの影響に応じて変化する生涯変化する性質』と考えられ周りの環境からのストレスや食生活・睡眠時間や運動不足などのライフスタイルに大きな影響を受けます。

なので『ヴィクリティ』と自分本来の『プラクリティ』のズレが大きくなればなるほど、身体や心に不調が現れます

生きている限り環境の影響を受けず過ごすことは不可能なので、常に私たちは『ヴィクリティ』で生きていると言うことができます。だからこそ自分本来のドーシャである『プラクリティ』を知る事が『自分にとって今 何が過剰で何が不足しているか』を見極めドーシャのバランスを整える指針となるのです。

肥満遺伝子とドーシャの『相関性』

高輪クリニック・グループを率いる医師/医学博士の陰山泰成は、自身の経験から伝統医学や自然薬の有効性を実感し、先端医学と伝統医学を診療に取り入れてきました。そのような取り組みの中で診療の軸に『遺伝子解析』を取り入れ、多くの患者様の遺伝子情報を紐解く中、陰山は肥満遺伝子とドーシャタイプには相関性があることを発見し、以下のような結果を発表しました。

これにより自身の遺伝子を解析することで自分本来のドーシャである『プラクリティ』を知る手立てができたと言えます。肥満遺伝子とドーシャの相関性から現在のヴィクリティを診断することで、より効果的にドーシャバランスを整えることが可能であると、私たち 品川メディカルクリニックは考えています。

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